次の日。
ちょっかい大好き人間が私のところに来た。
「きのうあべ君がな…」
「でさぁ~」
私は無視をして友達と喋っていた。
ちょっと気になったけど
あえてそこは聞かないことにした。

あべ先輩に何があったのか気になるけど。



その事実を知ったのはその日の部活中だった


「昨日聞いた話やけど、たまちゃんとあべ先輩が目合ってるとき、あべ先輩顔真っ赤になってたらしいで!」
へっ?私はビックリしていた。
「うそそそそぉ~ん!」
「本間やって!」
また期待をしている自分が居た。
先輩は本当に純白で恋もしたことなくて、
恋愛とか興味なし!
って感じだった。

その日の集合もバスケ部と一緒だった。

「あべ君、あべ君、あべ君」
呪文のようにバスケ部が言う。
私はかなりキレていた。
ソフトの先輩は
「落ち着け、落ち着け」
そう言ってくれていた。
そんなので落ち着けるわけがない。
「なぁなぁ、こっち行き」
バスケ部の誰かが言った。
「それだけはやめて!」
私はなんのこと?と思っていた。
それは…

バスケ部の1年が先輩を私の横にしようとしていた。
私は先輩のその一言でかなり傷付いていた。
集合が終わって、
「落ち着け」
と言ってくれていた先輩と一緒に帰っていた。
するとまたそこにはバスケ部がいた。
「おい!あべ君」
「もうしつこいって!」
「だから聞いてや」
「もぅ!」
私はキレた。
キレすぎて泣いてしまった。
先輩はずっと付きっきりでいてくれた。
「帰ったらメールするから♪」
家に帰るとメールが来ていた。