私は一歩ずつ、丁寧に歩いた。
緊張して足がガタガタした。
「あぁ~やばい」
丁寧に歩いていたらビニール傘をさしている人が見えた。
先輩だ!
私は確認してから小走りで向かった。
先輩も私に気づいてちょっとだけこっちに来てくれた。
(時間もめっちゃピッタリに来たのに、何分待っててくれたんやろ?あぁ~なにしててんなっ!)

先輩は制服にウインドブレーカーを着ていて、ひよこみたいな口を隠していた。


私は見た瞬間鼻血が出そうになった。


あっ・・・「遅れてすいません;」やんな?
考えながら一歩ずつ進んでいく。

「来てくれてありがとうございます。」
おい、何言ってるねん!ちゃうやろ。
先輩はコクリ、と頷いた。
「あのっ、はい。」
私は鞄からラッピングしたお菓子を出してきた。
「ありがとう」
そう言ってくれると思ったのに
言ってくれなかった。
ちょっとだけショックだった。
先輩は何回も何回も頷いてくれた。
「不味いですけどゆるしてください。」
先輩はちっさな、ちっさな声で
「うん。」
そういいながら頷いた。
私は聞こえていたよ♪
密かに言ってくれたことを…







会話がない…
適当でいいや!
「バスケ頑張ってくださいね!」
また頷くだけだった。
「中に手紙入ってるんで、読んでくださいね」
5秒ぐらい目が合った。
「えっ今?」
かなりビックリしていた。
「いつでもいいですよ!」
私は最高の笑顔を見せた
「でわ、、、」

そういって、さようならをした。

私はすぐに携帯を取り出した


友達にメールをした。
そして、みきにも

みき、本間にあのときはありがとう!