先生が拳を振り上げる 















殴られる…っ 




思わず目を瞑ってしまう



























―――――しかしいつまで経っても痛みは来なかった 


恐る恐る目を開けると







「ッ―――先生、女子生徒を殴るのはよくないですよ」



「ちょっとは常識考えろや、先公のくせにガキくさいのぉ」



「…沢井、くん…轍く、ん」


先生の拳を受けとめている沢井くんと、私を隠すように先生の前に立ちふさがる轍くんがいた 




「…沢井いぃぃ、轍ぃぃ…お前ら2人はお姫様の騎士(ナイト)気取りかぁ?」


「そんなんじゃねぇわ阿呆」


「…結野宮、行くぞ」


「え?」

キョトンとしてる私の手を掴んで教室から出ていこうとする沢井くんと、その後ろを着いてくる轍くん 



教室を出る間際に轍くんは 

「お前みたいな奴の授業なんか受けとれっかい」
























と、呟いた