「…ねぇ、紫音ちゃん…ヒロは?」


「あれ?私が教室出ていく前までは机に伏せていたんですけど」



本当…何処行っちゃったんだろ、沢井くん 



「はぁぁ…しょうがない、電話してみるかぁ」



薫さんはポケットから携帯を取出して沢井くんに電話し始めた 



「あ、もしもーし♪ヒロォ?今どこ?…うん、、、うん、、、わかったよぉ♪」



パタンと携帯をしまう薫さん 


クルっとこっちを向いて 

「ごっめーん(>人<)なんかヒロ今から補習で科学のプリントやらなくちゃいけないらしくてさぁ…手伝って欲しいってぇ」



「なんで補習するんだよ」


「いつもサボってるからさすがに先生も怒ったんだって♪」


「ふーん…まあ科学はヒロの苦手科目だしな」



へぇ、沢井くん科学苦手なんだ… 



「じゃ♪そーゆぅことで♪ばいばーい♪」


手を降って消えていく薫さんの後ろ姿を見つめていた