「あ!お兄ちゃんが教室まで迎えにくるんだった!じゃあね、轍くん」


「おう、またなー」


手をひらひらと降って屋上から飛び出す



急がなきゃっ 
















教室前の廊下にはもうお兄ちゃん達がいて──── 






………廊下が煩かった 



「あ!紫音ちゃん!やっときたかー」


「ごっごめんなさい」


随分待っててくれたのかな? 



「紫音、大和は無視していいよ、俺らそんなに待ってないから」



「何言ってるんだよ悠!たかだか3分、されど3分!その紫音ちゃんを待ってる間の3分は俺にとっては30分くらい待った感じなの!」



そ…そうなんだ