───────体育館入り口前
「体育館っつっても4つもあるからなぁ…ヒロ、お前1と2探せ。俺は3と4を探す」
「わかりました。見つかったら連絡するっす」
ヒロと別れて体育館に入る
「紫音ーーっ!いるなら返事しろーっ!!」
声が反射して体育館中に響く────────
「……ここにはいねぇか…」
第3体育館を出て、第4体育館へ向かう
はずだった
「…………紫音?」
「ふぇ?」
なんと、体育館の器具室についてる小さな窓から出ようとしている紫音を見つけた
「あ!悠くん…」
「紫音ちょっと待ってな?」
「あ、はい」
携帯を取り出して、皆にメールを送る
パタンと携帯を閉めた
「よし、じゃあ今から扉開けてやるから窓から出るなよ?」
と言ってやると、紫音は自分の状況を見て、顔が真っ赤になって俯いた
そうとう恥ずかしいんだな…