「おはよ」

適当に挨拶をして教室に入る。

「おはよ-!」

この子は私の唯一の親友

小林 彩乃

今までよってくる奴は全員金目当て
私がバイトしてためたお金も
通帳のお金も

ゲーセンとかカラオケで使ったり
それなりに我慢してたけど

そういう奴とはつるまなくなった

でもこいつは少し違う

一緒に買い物に行った経験もなければ
金を使った経験もない

こいつは私の悩みを聞いて共感して
自分の悩みも私に話して

それだけで満足してくれる
友達だった