「な…何よ。」


「行ってもいいよ?
俺とめねえし」

「何の話?」

「圭 まだ好きなんだろうが。」

高谷は上を見た。

ないてる … の?

「ほら早く行けって。」

高谷は私を無理やり押して
 玄関の外に出した。

「いつでも戻ってきていいからな。」

「う…ん」

私は 最低だ

一時の気分を満たす為の道具に

高谷を使った

もっと強引に高谷が

行くなって

そのままやってくれたらまだ抵抗して

逃げて

でもあんなにやさしくされたら
 恨めないし