がらがらと、脱衣場の扉が開く。

白い湯けむりの中へ、長い髪をアップにまとめた鈴原香澄が入ってくる。

前もって釘を刺すが、香澄はきっちりと体にタオルを巻いている。

さすがに毎日年頃の(血が繋がらない)弟と暮らしてはいない。肌の守りは高い。

「ふむふむ。役者が揃ったな」

と、仁が顎をさする。湯船において、いつのまにか、まさかまさかの喫煙である。

「女が揃って、風呂場で……つったら、やることはひとつしかあるまいなぁ?」

「(ブクブ)……」

なにかをいち早く察知した一二三が上がろうとするが、仁の目はそれを逃がさない。

「おっとぉ! 真輝、一二三を捕まえろ!!」

「なにを始める気よ?」

「決まってんだろ、バストチェーック!!」

「「「きゃーっ!!」」」

一気に騒然となる。