「・・・うん。」


「なんだ。不満そうだな。」


「だって・・久しぶりに一緒なのに・・・」


最後は声が小さくなってしまった。


だって、恥ずかしいじゃん。


「夏休みはまだ長い。いつでも一緒に居られる。」


「うそ。龍矢ずっと仕事だし。」


「美和。」


なに泣いてんだろ?


この涙はなに?


「悪かった、一人にして。」


「ごめんなさい。泣くつもりは・・・」


「謝らなくていい。」


龍矢は私を抱きしめてくれた。


だめだ。