「いいですね?」


「お願いします。」


龍矢は私の荷物を持った。


「ごめんね、二人とも。心配掛けて。」


「うんん。早く良くなるといいね。」


「すぐ良くなるさ。」


「うん。」


人がいなくなったところで、まだ抱きあげられた。


「龍矢、誰かに見られたら。」


「いい。誰も見てない。」


「うん。」


このとき、後ろから足音が聞こえたけど。


私たちは気にもしなし歩いてた。


「なんだよ。あれ・・・」