1時間後。


りょー君の試合を見に行った。


龍矢にはものすごく、睨まれたけどね。


りょー君は、シングルスに出場してた。


いつもの笑顔じゃない。


真剣な顔。


点を取れば、小さくガッツポーズ。


取られれば、悔しがる。


りょー君の姿を見て思った。


スポーツって。


感情を表に出せるものなんだって。


一番自分を出せるものかもしれない。


「あっ、終わったみたい。」


「はやっ。」


試合はりょー君が勝った。