「・・・龍矢のお姫様だっこが好きです。」


なんてこと言わせるのよ。


恥ずかしいじゃない。


「顔真っ赤。」


「またからかったでしょ?」


「どーだか。」


「りゅーや!」


「ほら、遅刻するぞ。」


「もう、龍矢のせいだから。」


私は龍矢の手から帽子を奪って。


学校に向かった。


「おはよう、由衣。りょー君。」


「おはよう。」


「おはよう。」


「今日は頑張ろうね。」