「みーちゃんもともと、運動神経いいんだから、コツさえ覚えればすぐだよ。」


「そうかな?でも、うれしい。」


「ずいぶん嬉しそうですね。」


げっ・・・


「先生。」


体育館に龍矢が現れた。


「先生聞いて。美和ってば、やっと戦力になりそうなんです。」


「そうですか。今年も優勝して欲しいですね。」


「頑張るよね。美和。」


「・・うん。由衣。」


「もう一回やってみたら?」


「そうする。」


私はさっきみたいに、ボールを投げた。


「あれ?」


もー龍矢に見られてるから、上手くいかないよ。