ちゃっかり、ジャージなんて着ちゃってる。


「みなさん、頑張ってますか?」


「先生。来てくれたんだ。」


「もちろんです。これでも、顧問ですから。」


にっこり笑顔。


「三木先生、テニス出来るの?」


「少しだけなら。」


龍矢に迫ってる、先輩。


3学期に、龍矢のめがねとった姿を見た先輩たちだ。


「えー先生のテニス見たい。」


「そうですね。それでは、誰かに相手してもらいましょう。」


龍矢が周りを見渡した。


そして。


私の方を見て、にやっと笑った。


「立花さん。どうですか?」