「わっ、ごめん。向こうの癖が抜けなくてさ。」


そう言って離れた。


うっ。


とーっても痛い。


誰かさんの視線が。


視線を前に向けると、にこにこ顔の龍矢。


わー


ちょー怒ってる。


「みーちゃんは相変わらず小さいな。」


「そんなことないよ。りょー君が大きくなっただけでしょ?」


「今も昔も、守ってやりたくなる感じは変わらないな。」


「やだ、やめてよ。みんな見てるじゃん。」


「恥ずかしがるなよ。俺たち、結婚の約束した中だろ?」


「りょー君!」


「はい、そこまで。授業始めますよ、二人とも。」