「ほら、行くぞ。」


「どこ行く?」


「どこでも。お前の行きたいとこ。」


「じゃあ、ご飯食べに行こう。もうすぐ、お昼だよ。」


「そうだな。」


車に乗り込んで。


久しぶりのデートに。


手は・・・つないだまま。


いつまでも。


私と龍矢の手は。


ずっとずっと、つながってるよね?


やっぱり、龍矢に私の心は丸見えみたい。


だって。


ぎゅって、私の手を握りしめてくれたから。