いつも通り、龍矢が教室に入ってきた。


「出席取ります。」


龍矢が名前を読み上げていく。


「立花さん。」


「はい。」


龍矢がこっちに向かって。


意地悪な笑いをした。


最悪。


私の首筋には、朝龍矢につけられた跡が残っている。


俗に言う、キスマーク。


髪の毛でなんとか、隠してるけどね。


「えーっと、全員出席ですね。今日はみなさんに紹介したい人がいます。」


その声に教室がざわめく。


「ねー誰だろうね?教育実習生かな?」


「さあ?」