龍矢の愛情を感じた。


その夜。


また龍矢から電話があった。


「暖かくして寝ろよ?」


「うん。龍矢もね。」


「俺が帰って、風邪引いたなんて言うなよ。」


「言わないから。」


「帰ったら、美和としたいこといっぱいあるからな。」


「バカ。」


電話の向こうで、あの意地悪い笑いをされたような気がした。


「おやすみ、美和。」


「おやすみ。」


電話を切って。


私はクマに抱きついた。


暖かかった。