「なるべく早く帰るから。」


「うん。」


「いい子にしてろよ?」


「子供じゃないよ。」


「こんなんで泣いてるようじゃ、まだまだ子供だ。」


「だって・・・」


「寝る前に電話するから。」


「うん。待ってる。」


「じゃあ、俺これからまた仕事だから。」


「うん。クマありがと。」


お礼を言って、電話を切った。


クマのぬいぐるみを、ベットまで運んだ。


引きずらなくちゃいけないほど大きい、クマ。


「龍矢、こんなに大きくないよ。」


でも、それだけ。