「バカ。」


大体、バレンタインじゃなくても、私はいつも龍矢のものじゃない。


「もちろん、俺だけにくれるんだよな?」


「えっ?」


なんだよ、その反応。


「お前、あいつにもあげるつもりだろ?」


「だって、もうすぐお別れだし。」


「バカ。そんなの許さない。」


「んっ。」


「美和は俺のことだけ考えてればいいんだよ。」


「んっ・・苦しい。」


「美和が悪い。」


もう。


ほんとに、やきもち焼き。


しょうがないから。