ベットに横になった。


「寝ろ。」


龍矢が私の頬をなでながら言った。


「龍矢の手、冷たくて気持ちいい。」


「そっか。」


「仕事行かないなら、どこにも行かないで。」


「行くかよ。」


「よかった。」


いつもは、暖かい龍矢の手。


でも今は。


熱のある、私にとって。


ちょうどいい、冷たさで。


すっごく気持ちいい。


その手をぎゅっと握りしめて。


私は何回目かわからない、眠りに落ちていった。