「スポエネ。喉乾いただろ?」


「だからって、口移ししなくてもいいでしょ?風邪うつるよ。」


「うつるかよ。」


そう言って、ペットボトルを渡してきた。


起き上がってそれをもらう。


冷たくて気持ちいい。


「ちょっとは下がったみたいだな。」


龍矢が私の額に手を置いて、言った。


「なんか食べるか?」


「いらない。」


食べたら気持ち悪くなりそう。


「だったら寝ろ。」


「龍矢は?仕事行かなくて大丈夫?」


「余計なこと心配しなくていい。」


「うん。」