よかった。


龍矢、居てくれて。


「気分は?」


「頭痛い。」


龍矢が私のわきに体温計をはさんだ。


「39度か。まったく、早く帰ってくればこんなことにならなかったんだぞ。」


「ん。」


「病院行くぞ。」


「動きたくない。」


「ばか。」


龍矢が私を抱き上げた。


そのまま、車に乗せられた。


「寝てろ。」


「ん。」


こんなに熱が出るとは思わなかったなぁ。