大人の女なら。


落ち込んだり。


泣いたり。


しなくて済んだのかな?


「それでは、本日はお集りくださりありがとうございます。最後に三木社長からの、ごあいさつです。」


結城さんの司会。


その声に、龍矢と私が壇上に上がった。


「みなさん、十分な意見交換はできたでしょうか?今日のパーティーで出た話を忘れず、これからの三木会社の発展に、力を注いでください。」


拍手が起こって。


私たちは頭を下げた。


これでパーティーはおしまい。


「結城、早く車を回してくれ。」


「かしこまりました。」


「美和、帰るぞ。」


「あっ、うん。」


えっ?