「そんなことで泣いてたのか?」


「だって・・・しょうがないじゃん。」


しょうがないよ。


「いつもは先生と生徒で。こんなこと考えたこともなくて。」


「お前は俺の妻だ。俺が思ってればいいだろ?」


「龍矢はいいの?私で、恥ずかしくない?」


「バカか!なんで美和のこと恥ずかしく思わなきゃいけない?」


「だって。」


「帰るぞ。」


うんん、って私は首を横に振った。


「美和!」


「お願い。最後まで居させて。私は大丈夫だから。」


龍矢が時計を見た。


「あと45分。それで、パーティーは終了だ。」


龍矢が私の涙を拭いた。