「熱がある。」


「熱なんかないもん。」


「来る前から具合悪かったんだろ?帰るぞ。」


「ヤダ。」


「美和!」


「ヤダ。」


「これ以上、具合悪くなったらどうすんだ。」


「だって私まだ、龍矢の奥さんらしいこと何もしてない。」


「しただろ?」


「してないよ。だって私・・・」


「なんだよ?」


「聞いちゃったんだもん。私は子供だって・・・」


きっと、あの人たちだけじゃない。


この会場にいる人は、思ってるよ。


私は龍矢にふさわしくないって。