私は、隣に居るだけ。


上手く受け答えが出来ない。


なんか。


落ち込む。


龍矢には隣にいればいい。


笑顔でいればいい。


そう言われたけど。


でも、私は。


龍矢の奥さんに、ちゃんとなりたいよ。


龍矢が恥ずかしくないような、奥さんに。


「美和?大丈夫か?」


「えっ?なにが?」


「疲れただろ?」


「うんん、大丈夫。ちょっとお手洗い行ってくる。」


「ああ。」