「いいの?私で。」


「今さら何言ってんだよ。俺の妻は美和だけだ。」


「うん!」


それが冬休み入ってすぐの会話。


「美和様、お支度のお時間です。」


「はーい。」


これからパーティーに行く支度をする。


今日も寒い。


「くしゅん。」


「あら、お風邪ですか?」


「うんん。大丈夫です。」


ちょっと身体だるい気もするけど。


大丈夫。


だって今日は。


初めて龍矢の奥さんだって、ちゃんと紹介される日。