「辛いだけだろ?学校で会ってても、堂々と出来ない。休みの日だって会ってもこそこそ会うくらいだろ?」


「それは・・・」


違うって言えなかった。


私と龍矢は結婚してて。


いつも一緒に居れて。


実は龍矢は、三木会社の社長で。


まだ、りょー君に言ってないことがいろいろある。


でも、全部は言えない。


もし、りょー君以外にばれたら。


龍矢が困る。


私はどうでもいい。


先生は趣味だって、龍矢は言った。


でも、ほんとはこの仕事大好きだって。


私にはわかる。


だから、龍矢が困るようなことにはしたくない。