あれから。


りょー君との間には、気まずい空気が流れていた。


「おはよう、みーちゃん。」


「おはよう、りょー君。」


ただのあいさつなのに。


どこかぎこちない。


りょー君が、どう思ってるのかはわからない。


ただ、私は。


りょー君と話すたびに、いつその話題が出てくるか。


ドキドキしていた。


忘れてくれてたら。


無かったこと、見なかったことにしてくれてれば。


そう思ってた。


あのときは、見られたことがショックだった。


でも、今は。