そう言ったとたん、美和の表情が曇った。


「美和?」


「・・・戻るよ。」


「大丈夫だ。なんでもない。」


「うん。」


私が飛び出したあと、何があったか知らない。


でも、りょー君は確実に私たちの関係に疑問を持った。


たぶん、気づいてると思う。


結婚とか。


そんなことわからなくても。


私たちが2人で居たってこと。


普通に考えれば、どーゆーことかわかる。


ぎゅっと、龍矢の手を握った。


顔を見たら。


笑って、髪をくしゃくしゃされた。