「いつまで泣いてるんだ?」


「りゅ・・・や。」


龍矢が私に近づいてくる。


美和は俺の胸に飛び込んできた。


震えてる。


「ごめんなさい。私・・・」


「あいつにバレたのは、美和のせいじゃない。」


「でも・・・」


私がもっと落ち着いて、行動してれば。


調理室を飛び出さなければ。


こんなことには、ならなかった。


「ごめん・・・ごめんなさい。」


「美和、落ち着くんだ。大丈夫だから。」


俺は折れるんじゃないかってくらい、美和を抱きしめた。


「大丈夫だから。」