いつもと違う龍矢に、りょー君がびっくりした顔をした。


そのすきに、手をほどいた。


「いきなりカーテンを開けるなんて、失礼ですね。」


「それは・・・」


「君はここに何の用があって来たんですか?」


「みーちゃんの様子がおかしかったからです。俺が事故があったって伝えただけで、飛びだしてきましたから。」


「そうですか。」


「それに、みーちゃんは先生のこと龍矢って呼んでました。」


「あっ・・・」


私はそれ以上聞いていることができなかった。


私・・・・


あのとき、龍矢って呼んでたんだ。


気付かなかった。


「みーちゃん!」


私は保健室を飛び出していた。