龍矢がカーテンを閉めた。


「あはは。龍矢、怒られてる。」


「笑っていいのかな?美和。」


「えっ?」


また、龍矢に抱きあげられた。


すっごい近くに、龍矢の顔。


「さっきまで、バカみたいに泣いてたのが。」


「バカじゃないもん。」


バカじゃない。


ほんとに心配で。


どうしていいか、わからなくなって。 


急いでここに来たんだから。


「わかったから。美和が俺のこと、どんだけ好きか。」


「そんな話してないし。」


「態度に表れてるんだよ。」