カーテンの前に立った。


どうしよう。


開けていいかな?


カーテンを開けようとしたとき。


「美和、おいで。」


中から、声がした。


その声に押されるように。


カーテンを一気に開けた。


「龍矢。」


「来てくれたのか?」


「なんだ、元気なんじゃない。」


「まあな。」


よかった。


いつの間にか。


私の目からは、涙が出てた。