「やっぱ、保健室行ってくるね。」


「わかった。」


りょー君にそう言って、調理室を出てきた。


ちょー怖いんだけど。


廊下の隅に、龍矢の姿を発見した。


「なんか用?」


「指見せろ。」


「なんのこと?」


「ふざけてんのか?」


わー目が怖い。


「んっ。」


しょうがないから、見せた。


「あいつに触られたなんて、むかつく。」


そう言って、私の指にキスを落としていく。


何回も。