「見せてみろ。」


「ん。」


指からは少し、血が出ていた。


「ちょっ、なにすんのよ。」


血が出た指を、龍矢が口に入れた。


「早く止まるだろ?」


「それほんと?」


「さぁ?」


意地悪く笑う。


「さぁって。」


「お前に触れたかっただけ。」


「やっぱり。」


「去年は触り放題だったのに。」


「んっ。・・・学校。」


「今年は触れられない。」