ちょっとふて腐れながらも、龍矢の手を握った。


龍矢の運転する車で会場の近くまで行った。


そこからは、歩いて行く。


龍矢は何も言わずに、手を差し出した。


それを握った。


こうして2人で歩くのはいつぶりだろ?


結婚記念日以来?


バーンと花火が上がった。


「きれい。」


「美和。」


「ん?」


振り向いたら。


キスされた。


「なによ。」


「したかったから。」


「なにそれ。」