「そこに居ろ。一緒に帰ろう。」


「うん!」


私はソファーに座って、龍矢は仕事を再開した。


さっきまでのパニックが嘘のように、引いていた。


やっぱり私は龍矢が好きなんだ。


龍矢の一言で、強くなれる。


りょー君が、どう思っても。


私は大丈夫。


3時間くらいたっただろうか。


「美和。」


呼びかけても、返事がなかった。


「ほんとに寝るのが好きだな。」


そこには、気持ち良さそうに眠っている美和の姿があった。


時刻は午後6時。


ちょっと早いけど。