「あっ、ごめんなさい。終わるまで外で待ってます。」


「美和。」


龍矢が私を呼んだ。


「そこで待ってろ。すぐ終わる。」


「うん。」


ソファーに座った。


しばらくすると、結城さんたちが出て行った。


「美和。どうした?」


私は龍矢に抱きついた。


「ごめんなさい・・ごめんなさい。」


美和は目に涙をためて謝ってた。


「美和、落ち着け。何があった?」


「りょー君が見たって。」


「なにを?」


「大会のとき、龍矢が私を抱き上げてたの。」