「うん。」


「新井さんがさ、みーちゃんのタオル持ってたって言うから、届けようと思って二人のあと、追いかけたんだよね。」


「うん。」


「そしたらさ、三木先生がみーちゃん抱きあげててさ。あれ、どー見ても恋人って言うか、そーゆー感じにしか見えなくて。」


私は言葉を発することが、できなかった。


「みーちゃんもしかして、三木先生と付き合ってるの?」


「・・・まさか~」


私は、あははって笑った。


「あのとき、歩いてるときにまたひねちゃって、三木先生がしょうがなく抱きあげてくれたの。」


「そうなのか?」


「うん。それに、先生と生徒だよ?あるわけないじゃん。」


「だよな~俺ずっと、あの光景が忘れられなくて。」


「えー忘れてよ。あれちょー恥ずかしかったんだから。」


「そうだよな。俺なに考えてたんだろ。」


りょー君はいつもの、にっこりスマイルに戻った。