あたしは逃げたいの気持ちを強めた。 しようもない自分…。 浮かんでくるのは、敦志の顔。 今逃げたら、きっと軽蔑される。 俺がここまでしたのにって、思われる。 絶対、嫌われる。 嫌なのに、それは絶対嫌なのに……… あたしは振り返ろうとしていた。