「美香さあ」
「なっ、何!」
さっきのキスのせいで微妙に引いてしまう自分が嫌。
だってキスとか無理なんだもん!!!
「家にちゃんと帰んな」
「……は…?」
「ずっとこのままなわけにいかねえし。家に居るの嫌だったら近くの公園にでも…」
「い、やだっ!」
「休みの日ならいつでも俺呼べばいい」
「っ!…でも」
「らしくねえって!強気でこそ美香だろ!」
あたしの髪をくしゃくしゃにして笑う。
「あたし…帰っても受け入れられるわけが」
「イキナリ家飛び出したのは美香だろ?それはちゃんと謝れ」
「はあ?!謝る…誰に!」
「家の人にだよ。悪い事は悪い。それは美香が謝れ」
「…親かよ」
「ちげえよ」
「親だろ」
「彼氏だよ」