好き……っ!!!

「美香」

敦志が腕に込める力を更に強くする。

「俺が、傍にいる」

「何…ってんの」

「コート貸した時から…忘れらんね」

「馬鹿じゃね…の!」

「俺は美香どうでもよくない」

何、言ってんの?

「どうでもいい奴と土日続けてあったりしないし、土日続けて奢ったりもしない」

敦志、おかしくなったんじゃないの?

「どうでもいい奴抱きしめたり、しねえもん」

「あつ…」

体が、離された。

敦志は、少し困ったような、照れたような顔をしてる。

敦志の顔が、近づいてきた。

あたしは、何故だか逃げられない。

そのまま…耳元で囁かれた。