家出したの!
なんてデカイ声じゃ言えない!
「あたし…家出少女でして…」
絶対今目、泳いでる…。
「知ってるよーん」
あ、知ってた?
………………
…………
……
…知ってたぁ?????!
「何でだよ!あたし言ってないじゃん!」
「あのなあ、あんな夜中にデカイ荷物持ってうろうろしてる十七歳の女子、家出くらいしかねぇだろ」
「……」
ポカーンだ、あたし。ポカーン。
「しかも昨日送ってった先はホテルだし。気付かない方がおかしいですよ、美香サン」
「…そうなのか?」
「そうなの」
な、んじゃそりゃ…
「で?その上で話があるんじゃね?」
人差し指をズバリ!みたいにして聞いてくる。
マ○オくんかお前は…。