敦志があたしの茶色い髪を撫でた。

「愛、俺の好きな子は美香で…別に不良とかなんとか関係ねえし、てか愛があんまり美香の悪口いってんの聞くと俺が趣味悪いみたいじゃんか」

「……」

敦志…。

「愛…」

「諦めない」



……ええぇえぇ?!

「あっちゃんの事、伊達に好きになったんじゃないんだから!」

女の目に、涙が滲むのが見えた。

「あっちゃんがその女大事にしてるの見る度に、傷つくんだから…!簡単に諦められるわけ、ないんだから…!!」

…ああ。



自然と女に同情してしまったのは


きっと本心。