「いい加減にあっちゃんから離れてよ!」
三週間と一日目。
今日の女は強気だった。
……いや…
いやいやいやいや…
それはこっちのセリフだよ!!!
「そっちが、離れてほしい」
出来るだけ穏やかに言い返した。
「愛、やめろっつの」
「あっちゃんはあたしと結ばれる筈だったのに…!あたしからあっちゃんとらないでよっ」
「最初からあんたの物なの?」
あたしがやけに静かな物言いなのにムカついたのか、女は少し小さな声で呟いた。
「不良のくせに…!」
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