休みの日に会う事も出来ないまま、三週間。
三人で帰るカタチになって、三週間。
電話でしかマトモに喋れなくなって、三週間。
「敦志…そろそろ疲れて来たんだけど」
『本当、わりぃ…』
相手が敦志の幼なじみで、しかも堂々と宣戦布告してきたってのもあって、漫画みたいなイジメ的なものは無かった。
でもやっぱり…疲れる。
二人で帰る事も出来ないとか。
完全に邪魔されてる。
「そろそろ一ヶ月になるんですけど」
『はい…すんません…』
「てか、このままじゃ一生続きそうだし」
『確かに…申し訳ない…』
弱々しいな!
長い長い小さな小さな戦いは、すぐに終わった。