「こころかわいい~?」

「うん!!こころちゃんおひめさまみたい。」

「みさ~どう?」

美紗は怒り気味で答えた。

「りっくんのはずしてよ!!みさのだけつけて。」

心は少し困った顔で答えた。

「こころ、りっくんのもだいじだもん。2こつけてていいでしょ?」

「やだっ!!」

美紗はそう言うと心を押し倒した。

「わあっ…!!」

心はその声を後に動かなくなった。

「せんせー!!」

凌空が職員室へ走って先生を呼びに行った。

先生は慌てて教室へ入ってきた。

「こころちゃん?!」

先生は救急車を呼ぶと、心の母親と美紗の母親を呼んだ。

先生は2人に病院へ行くよう促して、美紗を連れて病院へ行った。

心は集中治療室へ入っていた。

待合室で合流し、美紗を背後に先生は美紗の母親と心の母親に出来事を説明した。

「申し訳ありません。ほら、美紗も謝りなさい。」

美紗の母親は涙ぐんでそう言った。

「おばちゃん、ごめんね。」

美紗は心の母親に泣き付いた。

「心が心臓悪いこと言ってなかったものね。心は心臓病なんです。だから、心と一緒にいる時は、美紗ちゃんが守ってあげてね。」

心の母親も泣いていた。

「みさが、こころまもるからっ…いちばんたいせつにするからね。」